【買取実績】バカラペアグラス

今回は、少しマニアックなお話を。

査定させていただいたのは、バカラのペアグラス。いわゆる「ただのグラス」と言ってしまえばそれまでなのですが、クリスタル好きからすると、これはもう立派な工芸品です。

お持ち込みいただいたお品物は未使用で、長年飾り棚に鎮座していたとのこと。光にかざすと、カットのエッジがシャープに立ち、底面の刻印もくっきり。指で縁を軽く弾いたときの、あの澄んだ高音。クリスタル特有の重量感。ガラスとは明らかに違う“密度”を感じます。新品と言われても疑わない、どころか「むしろ理想的な保存状態」でした。

バカラの魅力は、単にブランド名だけではありません。鉛を多く含むクリスタルガラスだからこそ生まれる屈折率の高さ、光の分散、そしてカットの陰影。テーブルの上に置くだけで、空間の光が一段階ドラマチックになる。そこに価値を見出すかどうかで、このグラスの存在意義は大きく変わります。

それでも、お客様がお持ち込みされた理由はとても現実的。「模様替えで飾り棚を撤去するから」。これ、実はよくあるパターンです。特に“飾る前提で買った名品”は、飾り場を失うと急に居場所がなくなります。そして、いざ使おうとすると「これで水を飲んでいいのか」という心理的ハードル。査定担当も思わず深く頷いてしまいました。

コレクション性のある食器は、使うことで完成する派と、未使用のコンディションこそ価値と考える派に分かれます。どちらが正解というわけではありません。ただ、市場的に見ると、箱付き・未使用・キズなしという条件はやはり強い。今回のように大切に保管されていたお品物は、次の持ち主にとっても理想的な一品になります。

こうした「もったいなくて使えないまま数年」というお品物、実はかなり多いです。引き出物の高級食器、限定デザインのグラス、廃盤になったシリーズ。押し入れやサイドボードの奥で、静かに眠っているケースも珍しくありません。

当店では、お薬や医療器具などの指定品目を除き、ほとんどが査定対象です。ブランド食器はもちろん、少しマニアックなコレクター向けアイテムも歓迎。状態、付属品、需要動向などを踏まえて、きちんと拝見いたします。

飾るか、使うか、手放すか。その選択の一つとして「査定してみる」というのも悪くありません。ローゼンへのお買い物ついでに、ぜひ一度お立ち寄りください。眠っている名品の現在地、一緒に確認してみませんか。

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